坂本真綾 LIVE TOUR 2011「in the silence」

2日目参加の感想。
今回はセットリストが事前に全部バレてる仕様なので内容はほぼ割愛。

(1日目参加のはまさんのレポートを参照)
http://hama3104.blog89.fc2.com/blog-entry-19.html


自分にしては珍しく「絶賛」とか「ベタ褒め」にならない感想になったしこれを文章に残すと大分誤解や語弊がありそうだなーとは思うのだけど、まあなにしろそもそも今回のライブに来れないチケット取れないで観れない人多いだろうからそういう人の為にも観たからには何かしら形に残しておかなければいけないよねそうだよねうんうん的な言い訳をしてからじゃないとちょっと恐ろしくて恐々書いてます。あとなんとか15日中に感想書かなきゃという焦燥感で文章めちゃくちゃとか知ったこっちゃないしそれよりはてなダイアリーまた仕様変わってて全然わかんねーよこれ絶対時間までに書ききれないし砂時計代わりに30minutes night flight流してるんだけどまだ感想本編入ってないのにもう10分経過してて何してんの俺ばかなのしぬの?


以下ネタバレ。




 観終わった直後ロビーで集まった数人の知り合いの前で最初に言った感想は「今までで一番心に響かないライブだった」でした。

 というとさもつまらなかったとか思われそうだけど、決してそういう意味ではなくて。

 おそらく真綾のライブを観る人の多くがその時その時のその人の心情や環境、色んなメンタルが作用して、ライブの完成度云々への感想にかなり自分の主観が入っている事と思っているんだけど、俺が今回のライブにあたってワクワク感やドキドキ感をあまり感じていなかったのは、普段の生活リズムだったり、部屋が全く片付いていなかったり、真綾以外の他の趣味に気が向いていたり、色々起因はあるんだけど、とにかくギリギリになるまで物販をチェックする事もなかったり、なんか今までに比べてそれほど「遠足の前のわくわく感」がなくて、それって「今、自分がそれほど真綾に依存してないのかな?」って事なのかと思って。

 依存、って表すのも何か違うんだけど、家に帰ってグッズを整理してる時に気付いたんだけど、YCCMの参加チケットが「0305厚木」「0330/0331中野サンプラザ」「0603/0604東京国際フォーラム」って5枚も残ってるのって、まあ普通に考えておかしい(笑)って思って。

 何がとか書くまでもなくYCCMツアーは色々特殊だったから、それと比べると確かに最初からセットリストのバレてるライブってインパクト薄いし、「未知への期待」は相当少なくなるのも当然だった訳で、当日銀河劇場着いて、いつもの真綾クラスタと談笑して、開場して中でイベント限定カクテル飲んで、ってとこまではいつも通りのテンションだったんだけど、なんか座席着いてイージーリスニング始まったあたりからすっと冷めてった自分がいました。



 正確には「doreddo 39」が始まるまでは上がってた。doreddoから冷めだした。


「こんな小さな体の中にも あふれていた勇気 あふれてたぬくもり

ちょっと…

「正直 行く当てもなくて 途方に暮れたくて 月に乗る」
「時々 行く当てもなくて 途方に暮れたくて 空回る」

ちょっと!


いつもなら「やだーもうまた歌詞間違えてるかわいいわーキャッキャ」とか喜んでる頭の悪さでお馴染みのこの俺が、この日のdoreddoの歌詞間違えにはえらいショック受けてた。

っていうのも多分真綾の全CDの中で多分一番再生数多いのがこのdoreddo39で、特に何かって程の思い入れがある訳でもないんだけど、とにかく好きで何度も何度も聞いてて、今日ばっかりはもう「いや俺の方がちゃんと覚えてるよ?」って思っちゃうぐらいのアレで。

なんていうかなんていうか、今まで「歌詞間違えは真綾ライブの醍醐味」*1とか「ハプニングやサプライズがあってこそのライブだしその方が面白い」とか、何度も何度も真綾の歌詞間違えについて肯定どころか歓迎みたいなスタンスのふざけた事言ってて本当すみませんでしたーーッッ!(土下座)

 別に今までのライブであった歌詞間違えの歌に思い入れがなかったとか、doreddoより好きな歌じゃなかったから平気だったとか、そういう訳では全然ないんだけど、なんか今日のライブに関しては「間違えて欲しくなかった」って気持ちがあったらしい。

 多分「セットリストが事前にバレてる」っていうのが俺にそういう効果を与えてたみたいで、まあそれ以外にも歌詞間違えがちらほら目立って、構成がわかってる分細かい部分の粗が気になっちゃうし、どちらかというと真綾本人よりも照明演出や会場の雰囲気が気になっちゃったりして*2、今まで参加したツアーとは違う楽しみ方*3をしてる自分がいました。

 他にもなんだか今日の真綾にはいつもほど感情移入ができなくて、なんだか機械的に淡々と歌っているような印象を受けたりもした。機械的っていうのは、コンセプトアルバムを順番どおりに歌う、っていう企画の趣旨通りにそれをこなしているような。「心がこもってない」という意味ではなくて、淡々としているなあ、と。*4

 コンセプトアルバムの構成上、アップテンポな曲がほとんどなくて、いつものような山あり谷ありって感じじゃなくて、平坦に、「普通」に流れていくライブだなー、と感じてた。

 銀河劇場っていう箱の小ささからしても、FCイベントのような気楽さで観てる自分もいたかもしれない。

 いままでのライブでも、他の人の感想を見ては「なんだか真綾さんが遠くに感じた」とか「真綾さんの歌が入ってこない」っていう人もいたりして、そういう感じ方をする人もいるんだなー、そういう心境なんだろうなーなんて思ってたけど、自分もそう感じる事があったんだなーって。

 なんだかとっても他人事なライブだった。



 Driving in the silenceまで終わって、いつものようにアンコールの手拍子が始まって、おそらく終電の都合で帰る人がちらほらいるのを見て、「これでまとまってるのにアンコールにポケ空だったらやっぱり無粋だよなー。今帰っちゃう、っていうのも手なのかなー」なんて思ってたけど、そこで冷め切って帰らなくて良かった。

 Buddyで一気に上がった。そうそう!これこれ!ライブってこれ!

多分、すっげー単純な話、アップテンポな曲が恋しかったんだと思う。PVSとかGNSとかMNBとか。飛んだり跳ねたりするようなのが聞きたかったんじゃないかと。*5

 そう考えると逆にこれまでのライブだと本編で山場*6があって、アンコール後はeverywhereとかしっとり系にまとめてくるからその頃には俺も落ち着いてたし、今回は本編しっとり→アンコール後にどっかんって構成だと考えるとふむなるほどこれはこれでありか、と。

1日目の最後は「真昼が雪」だったらしいけどこの日は「冬ですか」で終わってたのもアップテンポで良かった。ポケ空やらなかったのも良かった。*7

「これ聞いたら踊らずにはいられないと思う!」って煽ってたから、立って踊りたかったし一人立ってる人がいたから俺も立ったんだけど、周りが全然立たないし俺より先に立ってた人もすぐ諦めて座っちゃってたから俺も渋々座った。

一人だけ二階のボックス席で立って自由に踊ってる人がいて、あの人羨ましかったwボックス席楽しそうでいいなー。


  • この日の真綾の面白MC

真綾「昨日何やったか聞きたい?」
「聞きたーい」
真綾「教えない!」*8
真綾「そっちの方が良かったとか言われたりするでしょ」

  • 真綾からのプレゼント予想

http://twitter.com/#!/1983Y/status/129924377679630336
当たってたと言えなくもない。


  • 他、思い出し追記

 ラジオで言ってた「1回見ればいいです」はやっぱり正しかったな、と思った。日付違いのサイン入りポストカードとかラス1曲の違いでコンプしたい気持ちも確かにあるけど、一回8kだし、やっぱり一回でいいよねwってな話もしてた。



 Giftやeverywhereの時のような真綾自身の個人的*9な事をフィーチャーしたライブや、YCCMのようにアルバムお披露目+全国ツアーってテーマに震災っていう事故が重なった事で別のテーマが加わっちゃった特殊な例と違って、今回のコンセプトアルバム3枚をテーマにした「冬」のライブっていうのは、テーマ性やメッセージ性が伝わり辛いなーと思ってたんだけど、MCの中で

「"冬"って、季節の移り変わりがある国に住んでるっていいなって思ったんです」

って言ってるのを聞いて、多分、これも意味合いとしては震災の復興支援的な気持ちがあるのかなって思った。はっきりそう言葉にしてなかったし、そう思わせないような話し方だったけど、多分「冬があければまた春がくる」っていうような、「また明日がくる」というような「日常」「普通」っていうメッセージもあったのかな、とか。完全に自己解釈だけど。はっきりそう言ってない以上はそんなにメッセージ性とか意味を求めるのもなんか無粋かもしれない。



あと膝とふくらはぎと鎖骨と肩と背中の露出が大変素晴らしかったです。特に膝下。

*1:流石にそこまで本気で思ってない

*2:演出も会場もとても良い空間でした

*3:楽しかったのは楽しかったのです

*4:それが悪い、という意味ではない

*5:だからdoreddo間違えられたのに凹んだのかな?

*6:アップテンポ曲

*7:いつもなら喜ぶけど、今回の構成ではいらないと思ってたので

*8:意地悪な言い方でw

*9:誕生日、自己肯定、自分探し、的な