仮面ライダーカブト第一話
ビデオで見直したので改めて感想。
リアルタイムで見ながら日記書いてた時*1は正直誉めすぎた。
カメラワーク、演出、はともかく、やっぱり演技力はそこそこ、ってぐらいかな。
でも面白いのは面白い。
今回の敵、そしてライダー側含め、モンスターのコンセプトは虫らしい。
ムシキング狙いかな。
雑魚モンスターは基本的にワームと呼ばれる芋虫のような見た目で、これがサナギ状態らしい。
普段は人間に擬態していて、人間社会に潜んでいるが、ワームとしての本性を表すとサナギの姿へ変貌。
その段階でこの世界のライダーシステム開発や国家権力より上の特殊機関に当たるような秘密組織「ZECT」の兵士、「ゼクトルーパー」が出動。
ゼクトルーパーの見た目は防弾チョッキとヘルメットを被って「マシンガンブレード」を装備したライダーマンのような印象。
基本的に弱い。
遠距離から集団でマシンガンを掃射するか近距離格闘でブレードを使用するしか手段はなく、第一話では複数のワーム相手に死傷者多数であっさり撤退。
ワームは時間が経つとサナギから成虫に「脱皮」し、「クロップアップ」する事によりその動きは目にも止まらぬ速さとなるのでただのライダーマン部隊には何もできません。
ゼクトのチームリーダー田所さんは冷静沈着で、それなりに自分の責任の重さをわかってそうな大人。
オペレーター?の岬さんはクールなお姉さん。わりと棒読み。
基本的にツンだけで構成されててかなり萌える。
ゼクトの見習い隊員加賀美くんはトルーパーとして前線には出ないものの、カメラを持ってデータ収集?や自分としてはもっと使って欲しいみたいな空回りっぷりを見せるも、岬さんに罵られてしょんぼりしちゃう。
岬さんから加賀美くんへのツンぶりが見所。デレはほとんど期待しないほうが良さげ。*2
加賀美くんがしょんぼりしながら帰宅中、ひったくりに財布を奪われて追いかけたところ、ナイフを取り出して逆上。
それでもひるまず追いかける加賀美くんだったが、前から作務衣と下駄を履いた天道総司が片手に豆腐を持ってボケッと歩いてたので「危ない!逃げろー!!」と加賀美くん。
ひったくりのナイフが天道総司の喉を掠めるも全くの無関心で歩き続け、加賀美くんに「危ないだろ!何故逃げない!!」と怒鳴られると
「俺は誰の指図も受けない、俺の道は俺が決める。それにそんなナマクラじゃこの俺は刺せない」
「それともう一つ、そんな事をしたらせっかくの豆腐が崩れる」
と飄々としたもの。
加賀美くん(゚д゚)ポカーンとしているうちに取り押さえてたはずのひったくりを逃がしてしまい、ひったくりは天堂の横を素通り。
「忘れ物だ」
と道に落ちてた加賀美くんの財布を踏んづけて蹴り上げ、名探偵コナンよろしくひったくりの後頭部に華麗にシュート→跳ね返ってきた財布をキャッチし、加賀美くんに放り投げる天道。
「なんなんだあんた」
「お婆ちゃんはこう言った…。天の道を行き、総てを司る男、俺の名は、天道総司」
この天上天下唯我独尊男は家に帰ると完璧に朝飯(和食)を作り、起きてきた女子高生の妹に「お兄ちゃん、今日の朝ごはんもグ〜ッド!」とか言われて「その台詞、食べてから言ってもらいたいな」なんて和んでる。
「でもこうして毎日朝ごはん作ってくれるのはいいんだけど、学校行ったり働いたりすれば?」
「俺は"準備"が忙しいからな」
「何の準備なんだか…」
田所ひきいるゼクトチームにはようやくワームに対抗しうる「ライダーベルト」が届けられ、加賀美くんは「俺にマスクドライダーやらせてください!」と懇願。
しかし岬さんに「親の七光りでどうにかなるものじゃないのよ!」と一蹴され、「親父は関係ありません…!」としょんぼりしながらも尚も食い下がる。
田所さんは冷静に「マスクドライダーシステムの適任者は本部から来る事になっている…」との事。
一瞬これが天道の事かとも思えたんだけど…
自宅のトレーニングルームでサンドバックやらなんやらをバシバシやって一息つき、ロッカーを開ける天道。
ロッカーから取り出したライダーベルトに向って「お前、いつまで俺を待たせるつもりだよ」と呟く。
早くも複数のライダーベルトが存在する事を示しているので、これはやはり複数のライダーが登場する展開を期待する所?
全体的に555のような流れを感じる。
天道が町中を歩いているとなんだかやたら暗そうな少女がバカ女二人が開いている露店の前で立ち尽くしている。
「店員失格だな。客があんたら二人のおしゃべりが終わるのを待っている」
と捨て台詞を残し、バイクに乗ろうとすると付いてきた少女がバイクに向かって「どこが痛いの?」と話しかけ、前輪に刺さっていた釘?を見つけて抜いてみせる。
「ほう、人と話すのは苦手でも、機械とは話せるのか」
皮肉でも嘲笑でもなく、素直に関心を示す天道。
少女は無言。
そこへバイクに乗った加賀美くんが表れ、ヘルメットを被った天道には気付かず「日下部!これからバイトだろ?乗っていけよ」と声をかける。
日下部と呼ばれた少女は加賀美の目を見ずに「ボクにはこれがある…」とママチャリを示して拒絶。
興味を残しつつもその場を去る天道。
警察が張り込んでいたホシがワームに変身し、警官二人を殺害。
その現場を日下部が目撃してしまう。
逃げる日下部、追いかけるワーム。
ゼクトの車が出動し、加賀美は車の中でライダーベルトが稲光しているのを目撃する。
ゼクトの車を追い越そうとした天道も自分のベルトが稲光し、共鳴?しているのを確認。
「やっとお目覚めか…」と満足気な表情をすると、ゼクトの車を追いかける。
現場に到着したゼクトルーパーは日下部の姿を認識できていないのかワームへ向けて一斉射撃。
そんな中日下部の姿を見つけた加賀美くんが「俺にライダーベルトを使わせてください!」と田所に直訴。
岬さんに叱られるも、「本部には俺が話を通しておく。加賀美、ライダーベルト、お前に託そう…」と許可する寛大な田所さん。
勢い勇んでベルトを装着し、階段を上ってワームの前に姿を表す加賀美くん。
「俺がお前らを一匹残らず倒してやる!」
なにやら使命感に燃えているのかワームに恨みがあるかのようなフラグを見せる加賀美くん。
掌を天に翳すと異次元から現れる赤いカブトムシのようなマシン。
加賀美くんの方に飛来したカブトムシを掴み取ろうとするとするりと加賀美くんの手をかわし、さらに上の階段にいた天道の手に収まるカブトムシ。
「お前は!」
「選ばれし者は、俺だ!」
天道の腰に装着されたライダーベルトに「変身ッ!」カブトムシを装着(555の変身と同じ形)、ライダーベルトからも「HENSIN!」と承認の音声。(アクセントは英語だけど普通に日本語ー!)
ある程度ワームを押す天道だったか、クロックアップしたワームに一瞬不利になる。
しかし余裕の天道は瓦礫の下敷きになりながらも冷静に辺りを観察。
「やっぱりお婆ちゃんの言う通りだ。俺が望みさえすれば、運命は絶えず、俺に味方する」
工事現場の粉袋と鏡を「クナイガン」で撃ち、鏡にクナイガンのレーザーサイトを反射させてクロックアップで超高速移動するワームの姿を捉えると、立ち上がり、クナイを構えてワームの腹へ一突!
ドカーン!!
爆発の衝撃で吹っ飛ばされる加賀美くん。
助けられた日下部は呆然と仮面ライダーの姿を見つめ、ライダーマン部隊と田所さんが天道を取り囲んで…終了。