ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序


映画サービスデーだったのでユナイテッドシネマとしまえんで観てきた。
全席指定で前日から予約できるので並ばなくて良かったのが楽ちんだった。



核心をつかない程度に感想を書くと、まあ事前情報通りというか、大方予想通りだった。
良い意味でも悪い意味でも。

リメイクと言えばリメイクだけど、俺の解釈としてはそうじゃない。
まあTVシリーズを全部見た人は今回は観ずに第二部から観ても別にわからなくはないと思う。
第二部の公開は来年になるし、それまでにきっと「序」のDVDが出るからそれでもいいと思うし。

でもまあ、観てもそこまでガッカリもしないと思うので暇があったら観てみるのをおすすめしようかな。



エヴァのシアターが200円払ってメダルを入れると音響に合わせて振動するという効果の椅子だったので、眠気覚ましになるかと思って払ってみたけどずっと背中からぶるぶるしててウザいだけだった。
でもヤシマ作戦パートの時だけは迫力あって払って良かったかもと思った。
左隣の方から服に染み着いたヤニの臭いが漂ってきてかなり鼻についたので仕方なく制汗シートをずっと鼻に当ててた。すげースースーした。







全体的にどんな構成だったか簡単に説明すると(以下ネタバレ)


基本的には一見するとTV版1話〜6話のリメイク。
作画が綺麗になったりエヴァのカラーチェンジがあったり新装備があったり使徒のデザインがちょっと変わってたり音楽が変わってたり台詞も全て新録らしいので演技の変化があったり多少の台詞の変化があったり。
三石琴乃の演技は一番わかりやすく変わってたと思う。
シナリオはほとんど変わってないので総集編の合間に新シーンが加わったりした程度で、トップをねらえ!合体劇場版みたいな印象がした。鶴巻監督だし。
メインとなるヤシマ作戦パートは一番力入ってた。

「どいてくれる?」のシーンとか要所要所の綾波のサービスカットでは乳首が描かれてたよ。

声優の演技や作画に対しての思い入れがない人、新シナリオにだけ期待をしていたような人にはどこが変わったのとか思われても仕方ない流れっぽかった。


けど、ヤシマ作戦終了後の「笑えばいいと思うよ」で終わったら大顰蹙だろうなとか思ってたらやっぱりちゃんとその後に新作の追加シーンがあった。

渚カヲルが「今回も3人目なんだ、変わらないね君は」と言って次回予告へ。

要するにこの映画はただのリメイク総集編ではなく「○巡目の物語」という事を示唆していた。

やっぱりそういう作り方か、と思ったけど、次回の新劇場版第二部「破」では全く新しい構成で新シナリオが沢山期待できそうなのでがっかりはしなかった。

お馴染みミサトのナレーションで「次々と破壊されていく碇シンジの物語」とか言ってたから、この劇場版が碇シンジのいくつもある可能性のうちの一つとして描かれているという事が読みとれた。

仮面ライダー龍騎で言うところのタイムベントというか、神崎士郎が何度も作りなおそうとする世界のような。

ジョジョで言うところのストーンオーシャン編のプッチ神父スタンド能力で世界を何巡もさせて作り替えてしまうあれ。

パラレルワールドというか、一通りの世界だけじゃなく、同じ筋書きだけど途中で分岐してマルチシナリオになるタイプの話は好きな口なので、今後期待できそうだな、と思った。


本放送当時はエヴァパイロットであるシンジ達と同年代だったし、一番精神的に荒れてた時期なのでかなり気持ちの入れ込みとしては強かったけど、10年以上立ったら他人事かな…なんて思って観てたんだけど、やっぱりなんだかんだいって感情移入できちゃうあたり嫌いじゃないんだなあと思った。





あと、マヤさんは相変わらずかわいかった。
もっと活躍するマヤさんが見たい。
今回こそリツコさんと幸せになってもらいたいな。